XKPとは何か?


 Windows NT漢字処理技術協議会(eXtended Kanji Processing、略称:XKP)は、1995年2月、地方自治体のパーソナルコンピュータを利用したシステム構築を推進する目的で作られた団体です。

 XKP設立の経緯が、この団体の特徴をはっきりと表わしています。XKPは、コンピュータ・メーカやソリューション・プロバイダーからマイクロソフト社への要請で始まりました。いままで、メインフレームやオフコンが担当していた戸籍、住民基本台帳などのコンピュータ処理をWindowsおよびWindows NTパソコンで行おうとすると、文 字が不足し、また外字処理が標準化されていませんでした。クライアント・サーバ型のアプリケーション・システムを構築する際に、マルチベンダー環境となるので、コンピュータ・メーカ独自の外字拡張方式が採用できません。これらの問題点を解決し、拡張漢字処理の標準化を行うために、マイクロソフト社とコンピュータ・メーカ、パッケージソフト・メーカ、ソリューション・プロバイダー、フォント・ベンダーなど、漢字処理に関係する企業を横断的に集めてXKPは設立されました。

 1995年4月21日に会員数74社の組織として「Windows NT漢字処理技術協議会」が正式に発足し、1998年3月現在で117社の会員を持つ団体に成長しています。
 テーマが「人名・地名外字のWindows NTでの対応」という大きなテーマであるため、地方自治体以外に公官庁や、金融・証券、文教などの「人名・地名」を処理する業界、そして印刷・出版などの業界からも大きな注目を集めています。
XKP仕様書は、「Windows NT拡張漢字処理仕様書 第1.0版(XKP第1.0版)」(1995年8月22日制定)、「Windows NT拡張漢字処理仕様書 第2.0版(XKP第2.0版)」(1996年7月4日制定)と策定され公開されてきました。そして1998年3月6日に多くのユーザと開発者の声を反映させてXKP第2.0版に改良を加えて実装に際して必要なAPI部分の追加変更などの拡張を行った「Windows NT拡張漢字処理仕様書 第2.1版」が制定されました。

 人名・地名外字を処理する方法として、従来、シフトJISの外字領域の1880文字を埋める方法が採られていましたが、XKPでは文字コードの将来を先取りして、世界の標準文字コードであるUnicodeを採用しました。UnicodeはISO 10646として世界規約となっており、日本でもJIS X 0221として規格化されています。会の正式名称に「Windows NT」とあるのは、そのためです。今日現在、Unicodeは、Windows NTおよびOffice 97でサポートされています。

 Unicodeの採用により、従来、JIS第1および第2水準漢字(JIS X 0208に規定されている6,355文字)をベースとしたShift JISの漢字に、JIS補助漢字(JIS X 0212に規定されている5,801文字)を加えた12,156文字の漢字使えるようになりました。そして、ユーザーの定義できる文字、いわゆる外字もShift JISの1,880文字から6,400文字へと3倍以上の領域が利用できることになりまりました。XKPでは、この外字コード領域と外字データベースを切り離すことにより、柔軟な外字処理や将来のインターネット上での外字交換も視野に入れた規約を策定しました。この規約には、外字データベースとして、フォント情報以外に、読み、画数、親字などの文字入力に必要な情報を含んでおり、入力と表示を一括して管理できるように工夫されています。XKPでは、ユーザがまったく「外字」という意識をせずに、入力や表示が行えます。

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